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2017年11月21日掲載

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日本ウエルエージング協会会長 安部 雍子

超高齢社会に求められる新たな視点

吉田寿三郎先生が始められた日本ウエルエージング協会の長い歴史については、今更申し上げるまでもないことですが、現在既に私たちが我が国日本の超高齢・少子時代に入っていることはご承知の通りです。

世の中には様々な統計調査資料がありますが、一番信用できる数量調査といえば、それは人口統計資料でありましょう。そこに描かれる世界は、とうの昔に今日の状況をはっきりと示しておりました。今更騒ぎ立てるのも実は恥ずかしいようなことでありますけれども、人間というものは実際その場にぶつからなければ納得しないものなのでしょう。本来政治というものはきちんとそれを読んで早くから施政されなければならないものでありますけれども、残念ながらその直前に至って初めて動き始める、というのが現状です。

少子高齢時代と言われて私たちが想い描くのは(偉い先生方を含めて)、どこを向いても爺さん婆さんばかりの不活性な沈滞した社会の姿のようですが、それにあえて挑戦したい!と私は考えます。といっても若作りで皺だらけの気持ち悪いジジババの輩出、という事ではなくもう少し別の視点を探そう、という事なのです。

新企画 「テーマ付き井戸端会議」のご提案

最近、私は面白い一冊の本に出合いました。1965年生まれの山口ミルコさんが書かれた「似合わない服」(ミシマ社・1,620円)という本です。文字通りバブル期の青春を、ピンクのジャージと真っ白なベンツで謳歌した世代の一人の女性が、癌になったことを契機に、便利さと豊かさに彩られた色鮮やかな生活から、地に足を付けた健康で静かな生活へと徐々に転換していく、その実態を通して「癌=バブル=資本主義?」という仮説を立てていくのです。

そこで、新しい企画として皆さんとともに新しい形の読書会(野次馬読書会とでも言いましょうか、テーマ付き井戸端会議とでも言いましょうか)を始めたいと思います。第1回は、この「似合わない服」を取り上げ、3ヵ月に1回くらいの頻度で、テーマとなる本を提案し(自薦・他薦可)それについて自由に語り合う機会を持つこと、それにより、皆様のお考えを話し合い、考え合い、モノによっては社会に発表し、政治家にぶつけていく、そこまで行ければこの会の存在意義もあろうかと、そんな風に考えております。大変読みやすい本ですから、読書苦手という方にもとっつきやすいと思いますが、もし余力があれば、小池百合子さんと都知事選で戦い、敗れた増田寛也氏の「地方消滅」及び「東京消滅」(ともに中公新書 ・820円、760円)もご併読いただければ、と・・・。

なお、ここでは高邁な議論などは期待いたしません。日常感覚で問題点を突っつき出していく、という、本協会独自の手法でまとめていくことを考えております。どうぞ皆様楽なお気持ちでご参加くださいますように。

開催は2018年2月21日(水)18:30からを予定しております。