創設者

吉田壽三郎の紹介

ウエルエージングという思想

【創設者;吉田壽三郎(よしだ・すみお)の紹介】


国連(NU)、1989年世界高齢者団体連盟(IAF)の役員、日本代表

1912年兵庫県生まれ、1938年京都大学医学部卒、医学博士、2002年90歳没

大阪医科大学教授、海軍軍医、厚生省技官(引揚援護局、医務局、公衆衛生院)、

日本老年社会科学会名誉会員、日本WHO協会常務理事など歴任

専攻は、内科学、公衆衛生学、老年学


エージングに、日々充実した生活を送り、齢を重ねていくという意味も含め「Welfare」、

「Welbeing」などの表現にヒントを得て「Welageing」と名付けました。



吉田壽三郎は1995年、47歳でスウェーデンへ留学しました。

そこは、老人の孤独深まる西欧福祉社会でした。

近代工業がエージングに与える影響を研究テーマにした吉田は、

抗生物質で長生きする患者を一年半の滞欧中に看続けていました。

そして共に学び仕事をするスウェーデンの医者へ尋ねてみました。

「医者はこういう患者に何ができるか」

異口同音に「リハビリ」と答えました。

先生は、さらに質問を続けました。

「リハビリを除いて何ができるか」

ほとんど何も答えが返ってきませんでした。

わたしは吉田壽三郎の「ウエルエージング思想」は、このやり取りが原点なのだと思います。

近代科学の発展によって長生きが可能となった時代、

何か人として大切なものを犠牲にしてしまったのではないか?

「高齢社会は『文明病』であった」

そう振り返った吉田壽三郎が「ウエルエージング」という思想を掲げ、活動を始めました。

日本ウエルエージング協会のミッションは何か?

創設者 吉田壽三郎の伝えたかったことは何か?

わたし達は何を引き継ぎ、何を変えるか?

本会は吉田壽三郎の思想を共有し、

それを引き継ぐ意志がある理事を中心に社員、会員を集い、そのミッションを達成するために活動していきたいと思います。


「ウエルエージング」とは?

「長生きの時代を有意義に明るく生ききりたい」

「エージング」=時間の経過と共に変化する生物現象の広い範囲を表す

個のエージング

集団のエージング

高齢社会は「文明病」であった

個のまた世代の時間の経過と共に起こる変化は「エージング」と表現する他、

日本語では端的に表現する言葉が見つからない。

そこで、エージングに、日々充実した生活を送り、

齢を重ねていくという意味も含めて「Welfare」、「Welbeing」などの表現にヒントを得て

「Welageing」とした。

「How to live, How to die.」

↔ 「Why to live, Why to die.」

「meとweの一体」

=「わたし」と「わたしたち」


孔子(論語)

「生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く暗く、死に死に死んで死の終わりに暗し」

「いまだに生を知らず、いずくんぞ生を知らんとや」

科学は客観的事実に基づく知識の集積である。主観が入ってはならない。

哲学は主観的であり、各自の原点から始まる。

主観と客観がどう絡み合っていくのか?

科学と哲学がどう絡み合っていくのか?

科学による地球的破壊が進んでいる時代

主観的見方が必要とされる

人間の持つ客観と主観がその合として人間の集団化の変化、

つまり人類史を綴っている。

変えてはいけない理念

「ウエルエージング」という思想

「アクティブ・エージング」という生き方

これを伝承し行動すること

正しい情報

判断するために必要な情報

時代に合わせて変えなくてはいけないことは何か?

アクティブ・エージング

プロダクティブ・エージング(Productive Aging)

プレリタイアメント・トレーニング(PRT)

プレ・シー二リティ・トレーニング(PST)=「老齢前修練」

最小の経済区「小学校区」において、最小の老人パワーの結集ができることと

「参加型小域よろずセンター(WA Center)」=「ウエルエージング・センター」

これらの言葉に託された思想と、使い方の共有化

働くことは所得を得るだけではなく健康のために、仲間づくりのため

特に老人の立場からは「文化の伝承のために」大切である。

文明人間から文化人間へ

働くことは経済的な自立(Self-Support) の状況をより長くするだけでなく、

心身の健康のためにも、社会的・文化的にも得るところが大きく、

真の自立をより長く享受できる、優れた「アクティブ・エージング」である。

「老人は人である」という自覚を形成し

自立自助の権利と義務を生活に渡り実現する。


吉田壽三郎著書「文明病としての高齢社会」から引用