WAJニュース

詳細は「インスタントシニア 」ページをご覧ください。

「ミニ歴史が楽しめる洗足池」


ウオーキングして目黒区の自宅から20分くらいに、よく行く洗足池があります。

ここは勝 海舟が愛でたところで、生前に池のほとりに別邸の洗足軒をかまえました。

じつは、僕はすごい歴史好きなんです。勝海舟を尊敬していました。

とくに幕末から明治維新の激動期は、強い関心を持っています。


海舟ご夫妻の墓所が洗足池畔にあります。初めてこれを知った時はとても驚きました。

そのすぐ隣に、海舟とともに江戸城の無血開城をはたした西郷隆盛(南洲)の留魂祠が祀られています。

海舟の意向でこの地に定められました。

二人は別邸で面談したこともあるようです。

近くには大田区立の勝海舟記念館があり、彼の事跡がコレクションされて公開されています。


この周辺はちょっとしたミニ歴史が楽しめます。

天気の良い日にいかがでしょう。池の風も心地よく、緑や花々も綺麗です。


(投稿者)2020.4.26

日本ウエルエージング協会 理事 森秀男

後ろは洗足池の様子

大田区立 勝海舟記念館。歴史的な建造物を改築した

春の花も綺麗です

勝海舟ご夫妻の墓所

ここから洗足池が目の前に見える

家族が家にいる週末が取り戻したもの


新型コロナウィルス対策の外出自粛で、家族がみんな家で過ごす週末。

好天に恵まれた4月の土曜日、庭の緑も生き生きと繁りはじめました。

この家に住んで46年。子供たちの成長と、嬉しかったことも悲しかったことも庭の隅から眺めてきた、ヤマモモの樹が逞しく大きく育ち、空いっぱいに枝を伸ばしています。

シャツ一枚になった息子が、脚立と枝切りハサミなど持ち出して、その枝を切り始めました。

バサバサと切り落とされる大きな枝を、高校生の孫が下で受けて、ゴミに出すように、葉はゴミ袋に、枝は短く切って束ねて行きます。枝を切られたヤマモモの樹はボウスになって、家のリビングが明るくなりました。二人とも汗びっしょりです。


父親と息子が汗を流して一緒に働く、こんな光景は長年見たことのない光景です。


都市において、今こんな光景こそ日本の家庭が失ってしまったものではないでしょうか?

私の家でも、滅多に見られない光景です。

家族が家に留まる週末が、貴重なものを取り戻したのです。

「家族」 それは人間の原点となる集団です。

人間はその温かさの中で形づくられ、学び、育って行きます。

ママと私はキッチンで、冷蔵庫の中にある材料で林檎のヨーグルトケーキを焼きました。

林檎の風味とヨーグルトの酸味でいくらでも食べられてしまう、みんなが好きなホームメイドのケーキです。

「お茶にしませんかァ」、庭に向かって呼びかけるママの声を聞きながら、焼きたての林檎と薫り高い紅茶の香りに包まれて、私は幸せをいっぱいに感じていました。

(投稿者)2020.4.11

日本ウエルエージング協会理事 加藤 夕紀子


どこからでもZoomできる

私がZoomを知ったのは、オンラインセミナーを開催するために、

いろんなツールを検索した知人からの紹介でした。

他にもたくさんのツールが出ている中、通信が比較的安定していて、

使いやすい価格帯で、他のタスクに影響するほどメモリを使わず、

セキュリティも整っている、とのことで、よくよく聞いてみると、

オンラインセミナーをしている知人は、過半数の人がZoomを使用していました。

私にとっても高機能過ぎないZoomはとっても感触が良かったです。

新型コロナウィルスの影響でかつてない経済恐慌の中、

多くの会社の業績不振のため人の賃金は下がり、

下げるためにテレワーク等の働き方改革の導入をより行うようになる。

そうなると物価の高い都市部は住みにくくなっていくのではないかと思っています。

新型コロナウィルスのもう一つの影響は、(どんなことが起きるのか分からない)。

という心理的な影響からQOLを重視する傾向が広がる事です。

その際、Zoom等の遠隔操作ができるツールは必要性が高いため、

労働者かどうか関係なく広まっているかもしれません。

そのように、遠隔作業ができるようになった世界では、日付変更線を超えて、

朝6時に夕方6時のブラジルの友達と打ち合わせをして、業務を交代する事ができるのです。

どうです、新型コロナウィルスとZoomのおかげで地球が小さくなったような気がしませんか。

Zoomのようなツールは人口減少の緩和にも役に立つと思っています。

仕事の増減と1世帯あたりの子供の数は、反比例とまではいきませんが、比例しません。

皆さんの周りの人を見ても、お金持ちだから子供がたくさんいるわけではなさそうだと思いませんか。

少なくとも、私の田舎の友達は、皆結婚して子供が2名以上います。

結婚していない人がいないのではないのですが、周りの人にずっと心配され続けます(笑)。

移住を可能にするのは、Zoom等の遠隔操作ができるシステムと、それを使いこなして仕組みを作る会社です。

私もその仕組みづくりにずっと構想を練ってきました。

そして、移住後も移住前と同じように子供達に遠隔で地域関係なく十分な教育を行き渡らせることで、

更に新しい発想を持った人類ができあがると期待しています。

そのサイクルを安定させるためにZoomのようなツールはとても役に立つのです。

新型コロナウィルスが残した遺産は、

私達日本人の根底の感覚にとても大きな変化を起こしたのではないかと思っています。

何があなたの幸せなのか。

自分の考えを真っすぐに話せる人とそんな時間が増えたらいいなと思い、ます。

(投稿者)2020.4.10

日本ウエルージング協会 理事 佐藤活実

(任意後見コンサルタント)

Zoomをセミナーに活用する

ほんの数年前までの、テレビ会議システムというのは、100万円以上の費用をかけて構築していたイメージがあります。

ところが、今やあっという間に、アプリで40分までなら無料でテレビ会議ができるようになりました。

なんとなんと、年間2万円程度の有料会員になれば、100人まで時間無制限ということらしいです。

今回のコロナウイルス騒ぎで、Zoomの申し込みは、それまでの20倍にも達しているそうです。

同じソフトが、いきなり20倍も売れると、利益は一体どのくらいになるのでしょうか。

などと人の財布の心配をしている場合ではありませんでした。

私の司法書士法人は、大阪・東京・横浜に事務所が分かれています。

そして今回のコロナウイルス騒ぎで、各事務所の移動は極端に制限されることになりました。

さらに、営業ツールであるリアルのセミナー講師依頼は、数カ月先まで、ほぼ全てキャンセルです。

その中で残っているセミナーがZoomによるWEBセミナーの講師依頼だけなのです。

こうなると、生き残りをかけZoomを利用するしかありません。

早速、スタッフに有料会員になることを指示して購入しました。

今ままでは、受け身で

1、100名限定で、オンライン版の交流会を行います。

2、ズームで、参加者の方々の仕事内容のアピールや仕事の情報交換をします。

3、ズームは、リンクをクリックするだけで、スマホからでも簡単に参加出来ます。

4、仮想の背景を出せるので、自宅からでも、気兼ねなく参加出来ます。

などのお誘いメールを横目で見ていました。

しかし、待ってろよ!!

すぐにZoomの達人になって、お誘いメールを出す側に回ってやると、

ほくそ笑んでいます。皆様にお誘いメールが届くまでもう少しだけお待ちあれ。


(投稿者)2020.4.9

日本ウエルエージング協会 理事

勝猛一 (勝司法書士法人 代表社員)

「Zoomの可能性」について

WAJ小川会長に初歩から教えて頂きながらZoom会議に参加させて頂いているレベルですが、

「Zoomの可能性について」というテーマを与えられましたので、

身近なところのファッションやデザインなどの分野で、

その活用法について巾広く考えてみます。

●情報・コミュニケーション

メディアのインタビューに生かす

国内外メディアからのインタビューに答えたり、こちらからインタビューする

ファッショントレンドの解説

海外デザイナーズコレクションの流行情報

ファッションスタイリング

リモートワークやWEB会議における服装などの説明や指導など

広報担当者による説明

ブランドのシーズナル・プロモーション企画

ブランドデザイナーのシーズンディレクションの説明

全国のショップ店長に向けてデザイン企画方針の解説

トークセッション

モデレーターを中心に、パネリスト達による話し合い

展示会のブースにおける解説

メーカーのブランド担当者が、ショップバイヤーに向けて商品解説する

バイヤー

所属する店舗の販売方針や買い付け商品を全国の販売スタッフに説明

VMD(ビジュアルマーチャンダイジングー視覚的な商品化計画の技術)

リテール企業の本部担当者が、各店のスタッフに説明する

企業トップやブランド責任者による方針やメッセージの伝達

本支店の社員に向けて説明する

●技術指導

デザイナーの服づくり技術

デザイン画からパターンメーキング、ドレーピング、サンプル製品、3Dデザインワークなど

縫製テクニック

服の制作に関する技術指導

(投稿者)2020.4.9

日本ウエルエージング協会理事 森秀男

上海フォーラム

カラート

メディアとの打ち合わせ

インタビュー

新しい時代とZoomについて


インスタントシニアIS事業部では一昨年よりのZoomの活用にトライしてきました。


昨年、日本ウエルエージング協会が新体制になり一挙に実用化した事は大変素晴らしいことでした。


Zoomのメリットは会議、打ち合わせをオンライン化する事で会議場への移動時間と経費を削減出来、

日程の調整もリアル会議よりつけ易くなるところにあります。


又、双方向同時アクセスの特徴を活かし

セミナーや商品情報のプレゼンテーション等オンライン化出来るものは多くあります。

将来的にはインストラクター養成講座の座学など可能なものはZoomの併用を考えています。


日本でもいよいよこの春から第五世代(5G)のスマホが登場しました。

これによって大容量、超高速のデーター通信が可能となりました。

IT技術とAIの進歩は第二の産業革命と言われています。


自動車の自動運転もほぼ実用化しています。

同じように研究が進んでいる空間をモニター化して映像を映す事が可能となれば

ZoomもSF映画のように更に進化していくものと思います。


(投稿者)2020.4.8

日本ウエルエージング協会 理事 青木一由

私とZoom

「Zoom活用までの悩み」

今年の協会の理事会は、それぞれ忙しい時間の中で、SNSの達人の会長のリードで、Zoomの活用が始まりました。

さて、困ったのは私です。

私の仕事は、グループインタビューによる定性調査の中で、人の意識、価値観、期待感など、心の襞に潜むニーズを引き出し、そこを起点にコンセプトを掴み、新しいものを構築、開発する、という人間の感性から生み出される仕事です。それは街であったり、商業施設であったり、モノであったり、します。

人の心に深く入り込む中で察知する、アナログの世界の質の調査であり、グループワークでなく個人の感性に任される仕事ですから、そこにSNSが持ち込まれることは、まずありません。

インタビューレポートから、集めた情報の分析、解読の報告書を書き、引き出したコンセプトからご提案する展開への総括報告書を作る、そしてプレゼンテーションのためのパワーポイントを作る、というのが、私のパソコンワークで、難しいスキルは必要としません。

やっていることはクライアントの極秘情報ですので、他に拡げるということも全くありません。


私の中で、SNSは取りつかれると非常に時間のかかるものだ、ということと、バーチャル上の人間関係まであまり広げたくない、という拒否反応がありました。

そして、出てくる用語さえ理解できない私が新しく覚えるとなると、大変な時間を割かなければならないだろう、という懸念がありました。

私は仕事の他にも、趣味、ボランティア、いろいろな生活の場を持っており、それぞれに仲間がいます。

家でパソコンにかじりつく生活は私の本意ではなく、今までの生活が侵されるのではないか、という不安がありました。

ところが、SNSの達人の会長サンは、強引な上に大変親切な方で、ワカランジンの私に嫌な顔もせずに、実に丁寧に、手取り足取り教えてくださいました。

そして、はじめてのZoom会議の日、何と、私も入ることが出来たのです!

参加者全員の顔が見え、その表情、雰囲気も読み取ることが出来ました。耳の遠い私にも、誰かの発言が聞き取りにくい、ということもありません。

その時間、家に居さえすれば、普段着のままでも何でも、パソコンの前に座りさえすれば、会議に参加できます。出掛けずに済むことは、時間の上で大変助かります。

コロナ騒ぎで在宅でのテレワークが広がる中、TVで、Zoomでの職場の仲間の新年度の飲み会というのをやっていました。

8人の若い方達です。

それぞれ好みの飲みものを持って、パソコンの前に座っています。

その一人ひとりの、何と良い笑顔、そして楽しそうなオシャベリだったことでしょう!

離れている人とも、こうして交流が出来れば、一人暮らしで淋しいお年寄りも減ることでしょう。

老親の家に通ってお世話をしている方にも、行けない日にはZoomで言葉を交わし、様子を見ることも出来ます。かわいい孫たちとのオシャベリも出来ます。

私もまだ人様にお教えするには覚束ないのですが、これを私のようなワカランジンの高齢者の方々の生活にどう入れていくか。

SNSには全くセンスのない私にも出来たのです!

高齢者の方々、私のように毛嫌いせずに、是非トライしてみませんか!

私も、今はすっかりZoom賛成派になりました。

ご親切な会長サンにカンパイ!です。


( 投稿者)2020.4.6

一般社団法人日本ウエルエージング協会理事 加藤 夕紀子


「小さな一言」が生む、「幸せ」と「元気」


仕事に出かける朝のバスに、今日も彼女の姿がありました。

82歳、ご主人は亡くなり、お嬢さんは結婚して離れた所に住み、

一人暮らしの近所の友人です。

「あなた、朝から毎日何処へ行くの?」と聞きました。

「私ね、一人で家に籠ってると駄目なのよ。口もきかないで一日いると、

気分も塞いで何もする気がなくなるし、つい居眠りなんかすると夜眠れないし、

食欲もなくなって食べないし。

これはダメだ、と思って、

朝起きてご飯を食べたら外に出ることにしたの。

外へ出ると、知ってる人が”オハヨー!“とか

”元気?“とか声をかけてくれるじゃない?

私を嫌いな人は声なんか掛けてくれないから、

私に好意を持ってくれてる人がこんなにいるんだ!と思うと、

すごく幸せになって元気になるのよ!

それで一日元気でいられるのよ。

今日は年寄りの食生活のお話を聴きに行くのよ。

その気になると、方々でいろいろやってるし、

行く所って沢山あるのよ。

そうすると人にも面白い話をして上げられるしね」。

私にも、その気持ちはよく解りました。

「気分」、「気持ち」って、大事なのです。

それ以来私は、道で会った人に小さな一言をかけることにしました。


高齢者は下を向いて、あまり幸せそうな顔をして歩いている人はいません。

声をかけると、そこに笑顔が弾け、ちょっと交わす一言から、

双方が明るい気持ちになって元気が湧くのです。

お互いを認め合うことが、

お互いを幸せに、元気に、するのです。

ある日、玄関でピンポンが鳴ったので出てみると、

門の前に彼女が立っていました。

「これ、頂いたんだけど食べきれないから手伝ってくれない?」

紙袋の中をのぞくと、

大きなサツマイモが2本入っていました。

立派な“鳴門金時”です。

翌日私は発奮して、それでスイートポテトを作りました。

ラム酒の香りの利いた、大人向きの、とてもオシャレなスイートポテトが出来ました。

2つ、彼女に持って行きました。

「これ、頂いたお芋でつくったの。

良いお芋だからすごく美味しくできた!」

彼女の顔に満面の笑みが広がりました。

「えーっ!お菓子を作って持って来てくれたのーォ?スゴーイ!

お蔭で私は今日は夜まで幸せだ!2つあるから、今日と、明日もまた食べられる!これで3日位、すごく幸せでいられるわ!アリガトウ!」。

こちらも喜びを貰って、胸を温められて彼女の家を後にしました。

ちょっとした一言が、幸せな気持ちを生んで、人を元気にするのです。

誰にでも出来ます。今日からでも出来ます。


”オハヨー””元気?“。

言葉を惜しまず、気軽に声をかけることを、みんなでしてみませんか?

住んでいる街を、明るい街にしませんか?


ウエルエージングは

みんなで創れるのです!


(投稿者)2020.3.31

日本ウエルエージング協会 理事 加藤 夕紀子


シルバーシートとウエルエージング


シルバーシートは1973年9月15日当時の国電中央線に登場しました。

この年は、総務庁が老人対策室を設置し、マスコミがこぞって「福祉元年」をうたった年です。

この機運のなかで、弱者救済の対象は自然と婦人・子供から高齢者・身体障害者にスライドした年でもありました。


現在は殆どの交通機関に於いてシルバーシートが設置されています。

調べてみると世界的にはシルバーシート(優先席あるいは専用席)は日本ほど多くないことがわかります。

つまり必要な人に席を譲るのは当たり前のことで

敢えてそのような席を設定する必要が無いという考えが世界的には標準なのです。


席が空いていても元気な人は立つという考えもあります。

何故なら必要な人が乗車した時直ぐに座れるようにとの配慮だといいいます。


私が通勤の為朝夕の電車に乗っていて体験することは大多数の人がスマホを使用していて周囲に無関心であることです。

そしてシルバーシートに座る人で席を譲る人はいるものの若い世代は少なく、むしろ外国人が譲るケースが多いことです。


全席優先席の試み

横浜市営地下鉄は2011年8月、全席優先席とした効果を調べるため

高齢者の乗客を対象にアンケート調査を行いました。

「席を譲られてことがあるか」という問いに

「あまりない20%」

「ほとんどない14%」

「全くない17%」

「たまにある41%」

「いつも譲られる8%」

半数以上が譲られた経験がほとんどないことが分かりました。

つまり、全席優先席に指定しても効果はなく失敗だったわけで、

横浜市営地下鉄では「譲ってもらえないという声をくんで『最優先席』と設けることにした」といいます。


ウェルエージングを社会との関わりで考えると高齢者(障害者や子供など社会的弱者も含め)が

生き辛さを感じず思いやりのある優しい社会であって欲しいと願います。

その意味でシルバーシートは席を固定化し譲られる権利と譲る義務を前提としています。

優しい社会のあるべき姿はシルバーシートではなく全席優先席の持つ優しい社会の理想が実現することです。


高齢者擬似体験(インスタントシニア)

その実現の為のアプローチとしての高齢者擬似体験(インスタントシニア)は

老化や障害の体験学習から痛みや不便さを共有共感する事が可能です。

座学では得られない当事者視点を養う事で問題解決のアイデアの開発に繋がるプログラムが生まれ、

未来を担う青少年がソーシャルデザインを作るとき必要かつ重要な要素となることでしょう。


(投稿者)2020.3.31

日本ウエルエージング協会 理事 青木一由

ウェルエージングをかなえる方法 ―

(自分にとって大切なことを理解する)

地球規模で新型肺炎が大流行中ですが、

偶然、実家のある島根県の山中に帰省していた私は、

不安な人からの影響や起こりうる経済恐慌を警戒して、

山の中での生活にしばらく身をおいてみました。

そこで新しい試みを始めました。

自宅の横にある低い山、

山頂が平たんになっているので、皆の余暇を過ごす遊び場になるかもしれない。

そんな提案から、農作業の合間に皆で木を伐り、草を刈っ500㎡くらいの広間が出来上がりました。

まだ地面もボコボコですが、登ってみると、なんとこれがうちの山だろうかと見晴らしに驚きました。

高台にはしだれ桜、奥行きのある大地に、ところどころに切株があり、奥には林が広がっている。

川のせせらぎをBGMにして、上を見上げれば一面に広がる透明な空。

ふと、切株に座ってみました。

私が生まれる前からある木で、最後に切った3本杉の大木でした。

もし3年前であれば、この木だけは切らないようにと反対したと思います。

私を変えたのは、突然裏山の向こうからニョキッと生えてきた風力発電の風車でした。

その時感じたことは、例えばこの風車、花壇のチューリップと同じように、

人間がいれば自然に生えてくるものなのかもしれない。

物事も人の意識も常にバランスを取りながら変化していて、

私たちは限られた時間の中を絶妙なタイミングで存在しあっている。

であれば、この時この地の大きな流れにのって、変化を好転させていこう。

そんなことを考えながら、きれいになった山のしだれ桜もほのかにピンク色になってきたので、

さっそく来週くらいに皆で御座を広げて花見をしながら、将来の話をしようと企画しています。

ここ最近の事態で、より客観的に自分と世界を見ることができたおかげで、

ウェルエージングの定義が理解できたように思います。

結論、To be ウェルエージングとは、今、生活すべてにどれくらい主体性を持って生きているのか。

年齢ではなく、今の生活状態についての評価方法の一つなのだということ。

私がウェルエージングの定義を理解するには、見つけることから始まりました。

私の場合・・・

歌う、笑う、食べる、飲む、仕事する、寝るを繰り返して、化粧もしない、

とにかく寒くないだけの格好をして、人と生きながら何もない自分になってみる。

そうすると、自分は何が大切なのか、どんな人間なのか、人はどんな風に感じるのか、

自分の経済活動に何が必要でどうしたらいいのか、が自然と見えてきました。

そして分かってきたことを一つずつ実践していけば、

主体的な人になってそれがウェルエージングとウェルリビングになっていくのだろうなと思います。

意外と難しいのですが、効果的だと思うので、おすすめです。

(投稿者)2020年3月31日

日本ウエルエージング協会 理事 佐藤活実(任意後見コンサルタント)

島根県の風景1


島根県の風景2


成年後見制度の最新ニュース

今年(2020年)3月に最高裁判所から、

昨年(2019年)末までの成年後見関係の概況が発表されましたので、説明を加えて報告いたします。

後見人は誰か?


成年後見には、2つの制度があります。

1、本人の判断能力がしっかりしている間に、

自分で後見人を決めておいて、本人が認知症などになるとスタートする「任意後見」という制度

2、すでに認知症などで判断能力が衰えている人に

家庭裁判所に後見人を選任してもらう「法定後見」という制度


法定後見は、更に、3つの類型があります。

1、 後見類型 (自分の家族の顔もわからない程度)

2、 保佐類型 (お金の管理ができなくなっている程度)

3、 補助類型 (物忘れの程度を越え一人暮らしが心配になっている程度)


現在、成年後見全体での利用者数は、224,442人で、その内訳は

1、 後見類型 171,858人

2、 保佐類型 38,949人

3、 補助類型10,983 人

4、 任意後見 2,652人(任意後見がスタートしているもの)


誰が法定後見人に選ばれるの?

法定後見人は、家庭裁判所が選ぶのですが、誰が選ばれるのでしょうか。

皆さんの感覚では、子どもがいる人は子どもなどの「親族」が、

後見人になるのだと考えているのではないでしょうか。

この制度ができた平成12年頃は、その通りで、80%くらいは親族が後見人に選任されていました。

ところが、横領などの問題で、親族はだんだん選ばれなくなり、

昨年(2019年)の発表では、23.2%しか選ばれていません。


そこで、昨年の3月に、

後見人には、「身近な親族を選任することが望ましい」。

後見人になった家族の不正などを背景に弁護士ら専門職の選任が増えていたが、

この傾向が大きく変わる可能性がある。という内容の記事が新聞に掲載されました。

これで、親族が後見人に選任される割合が増えるのだろうと思って今年の発表を待っていました。


そして、今年の発表で、親族が後見人に選任されたのは、21.8%と、

親族が選ばれる割合が高くなるどころか、更に、1.4%下がりました。

どうやら裁判所は、親族を後見人に選任するつもりは、無いようです。


この最高裁の発表からわかることは、認知症になった親の法定後見人に子どもがなるには、

任意後見契約をしておくしかないということです。

判断能力がしっかりしている間に、任意後見契約で、後見人を指定しておきましょう。



(投稿者)2020.3.29

一般社団法人日本ウエルエージング協会 理事

勝猛一




春です!

花たちの姿に想う、ウエルエージング


「花は美しい。ひとすじの心で咲いているから」 私の好きな、八木重吉の言葉です。

新型コロナウィルス騒ぎの中でも春は確実にやって来て、例年より早く桜の花も満開になりました。いつもの年ならその下に広がる宴会風景も今年は見られず、花達も淋しそうです。暖かい陽射しを受けて、春の花達が一斉に育ち、咲き始めようとしています。

我が家の庭でも、サクランボやプラムの枝に、巣から孵ったばかりの小鳥のヒナ達がやって来て、白い花をついばんでいます。

嬉しいことに、その根元で駄目になったと思っていたクリスマスローズが元気に花を咲かせました。春はいのちの季節です。

もう30年ほど前になるでしょうか、この言葉を私に教えて下さったのは、50歳代の華道の先生をしておられる方でした。美しいしっかりした方でした。

因みに、その方はアヤメの花が好きだとおっしゃいました。美しい紫色とスッキリ真っ直ぐに伸びた茎が、いかにも日本的な、背筋のシャンとした折り目正しさ、潔さ、を感じさせるからだ、と。果たして今の日本人にそれが残っているかどうか疑問ですが、アヤメの花を見ると、まさにアヤメの花のようだったその方を思い出します。

白い花は清楚に、ピンクの花は華やかに、春にはいのちの息吹で喜びをまき散らしてくれた花達も、秋には深い情緒を感じさせてくれます。

彼らは、人に媚びもせず、殊更自分を良く見せようともせず、人と競うこともなく、ただ自らに与えられたいのちを精一杯に、それぞれとりどりに、一筋に生きています。

「媚び」のないものは美しいのです。

作られたものでなく、ありのままに、自分らしさを輝かせて生きているから感動するのです。

残された人生、私も「花のように」生きたいと思います。

媚びず、肩を張らず、自分らしく生き、人に喜ばれる存在でありたい。

それが、私にとってのウエルエージングではないかと、思っています。


(投稿者)2020.3.26

一般社団法人日本ウエルエージング協会 理事 加藤 夕紀子


「歳を重ねて 美しく」

和の伝統を生かした京都の老舗 履物(はきもの)商から着想しました。森のブログからの編集です。

伝統は美しい。時間の経過とともに、不要なものは消えさり、本質があらわれる。それはやがて伝統となり、時代を超えて受け継がれ、美という輝きを放つようになる。

京都の祇園、南座の近くで長年にわたって商う老舗の履物商「祇園 ない藤」は、その人に合ったものしか作らない お誂えの専門店です。東京の南青山にある小じんまりとしたファイン・ジュエリー店のmediatollに、和の伝統を生かした美しい草履が店舗デザインと一体となって期間限定で展示された。

この店のオーナーは洗練された感性をお持ちで、美術関係者とのつながりが深く、アカデミー賞衣装デザイン賞受賞の国際的に活躍する衣装デザイナー和田エミさんも来られます。

「祇園 ない藤」の店主の言葉です。『職人が時とワザを積み重ねて作った品物の、未来にむかって、輝くような美しさを味わってほしい。』。

人も齢を重ね、多くの経験と学びを積み、喜びや悲しみを通して、こころが磨かれ、より純粋な魂をもつ者として、美しく輝くような存在になってゆける。



(投稿者)2020.3.26

一般社団法人ウエルエージング協会理事 森 秀男


WAJ会長・小川利久が運営するエイジングと介護の学校「エイジング・サポート・アカデミー」にて

以下のfacebookライブを行います。

日本ウエルエージング協会の活動とも連携していく予定です。

会員の皆様にも役立つ情報ですのでご視聴いただければ幸いです。


エイジング・サポート・アカデミーfacebookページ


【ご案内/ASAプレライブ0326_介護の選び方】

エイジング・サポート・アカデミー

介護選びスクール

「いのちから学ぶ介護選び」

facebookプレライブ開催のご案内

〈日時〉3月26日(木) 20時-21時

〈講師〉エイジング・サポート 小川利久

私は高齢者住宅や老人ホームの立上げから施設長を経て

老人ホームの経営コンサルタントを主な仕事としています。

最近つくづく感じることは

介護が必要な人へ「介護の選び方」が伝わっていないということです。

介護サービスの数は増え、

まずは介護保険制度の目的は達成できました。

以前に比べると介護サービスのシステムが整備され、

介護技術も向上し、

長生きできて、ずいぶん幸せになりました。

しかし、視点を変えると、一方で不満を持人が増え、

不安は広がっているようにさえ見えます。

マズローの欲求階層説が示すように、ニーズは日々変化をしています。

昨日までの満足が、

今日の不満に変わり、

明日の不安となってしまう。

その場面に遭遇し当惑することもが増えました。

そこで、エイジング・サポート・アカデミーにて

介護選びスクールを開講することといたしました。

まずは私の考え方を

プレスクールのライブで知っていただければ嬉しく思います。

あわせて、以下のfacebook ライブもご視聴ください。

エイジング・サポート・アカデミーfacebookページ

http://business.facebook.com/ageingsupportacademy/


エイジング・サポート・サイト

http://ageing-support.net


(投稿者)2020.3.23

日本ウエルエージング協会 会長 小川 利久



WAJ会長・小川利久のFacebook+Youtubeライブにて以下の配信を行いました。

一般社団法人日本ウエルエージング協会の紹介

長い歴史を持つ一般社団法人日本ウエルエージング協会の紹介〜「ウエルエージングという生き方」を追求〜水曜夜のライブ

現在では高齢者問題を取り扱った団体はたくさんあります。

恐らく、日本で最もはやく設立され、国連にまで認証された日本ウエルエージング協会をご紹介いたします。


2019年9月より6代目会長を拝命し新たな活動に取り組んでまいります。

創設者である吉田壽三郎医師、歩み

「ウエルエージングという生き方」


是非、私たちの活動にご支援をお願いいたします。